28.2.20

ネット界の片隅からこの世の全てを覗き見る今世紀の人類はこれから何処へ行くのだろう

 私は、ネットの世界というのは、世間が言うのとは裏腹に、人間同士が精神でつながる事を可能にするメディアでありその延長線上に展開された世界であるとして見ている。

所謂『現実世界』において、人間は心を、本心を隠して生きているが、ネット上では、身体ではない、別の、2D・3Dのアバターなりハンネなりを自分の新たな姿として、新しい自分を実現しているよう思う。

特に日本では、自分自身を居心地よく感じている人の割合が、他の世界と比較しても少ないように感じられる。

だからこそ、日常の仮面と化した現実の自分の身体を一時的に脱ぎ捨て、新たな場所(ネット上)で新たな体(ハンネやアバターやゲーム上の自キャラ)を介して、あたらしい自分を生きる、という面において、そこで表現されている人格(キャラ)を、(現実世界の型にはまったペルソナ)より真のその人の姿に近いものとして位置付けてみる事が多いのだ。少なくとも私個人はそういう視点でネット世界を観ている。

そうでもなければ、疾うに、ネットなど放り投げていたことだろう。
もしネット界が、世間でよく言われるように、偽りと騙しばかりであるならば。
もし私個人が、ネット界で新たなアバターを使って表現された人間の違う面を肯定的に捉える事さえできないとしたら。


 ひとつの単語をネットで調べれば何でも出てくる。
正誤織り交ぜ感覚器官神経感性は十人十色だ。

理解できるか否か。好きか嫌いか。一つの体験か。
ここへきて人間はまだ、物事の所有という幻想を実感し続けられるのだろうか?







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